インターネット上には英語の辞書サイトは沢山存在します。発音も発音記号で示されています。ですが、実際の日常で使われる発音が書かれているサイトは少ないです。今回は一般人が使う日常的発音が分かるサイトを紹介します。


truespel
今回、紹介するのは truespel というサイトです。http://truespel.com/truespel では、発音を発音記号を使うことなく、普通のアルファベットでの表記方法を提唱しているサイトです。その表記法はフォニックスとも異なり、かなり癖のあるものとなっています。今回紹介する理由は英語ネイティブの実際の発音が分かるからです。
辞書に書かれているのは往々にして、公共放送で使われる公式、正式な発音です。日常的に一般人が使う発音は、それと同じ場合もあるし、砕けた発音だったりします。また、辞書サイトでは曖昧母音 /ə/ が使われています。しかし、私はこのブログで度々書いてますが、曖昧母音という母音は存在しません。
弱く聞える母音のうち、複数の母音( /r/ を含む場合有り)のうち、どれで発音しても問題ない条件を満たしたとき、音声学では /ə/ (曖昧母音、schwa)で表記しているのですが、どういう訳か、日本では音声学を学ばれている人の中にも、この母音が存在すると信じている人が本当に多いです。発音本を書いている人の多くが勘違いしていますが、これは間違いです。一般的に、辞書で /ə/ と書かれていたら、/ʌ/ で発音しても /ɪ/ で発音してもどちらでも構いません。(音声学では、/ɪ/ はhigh schwaと呼ばれます。覚えなくていい) 曖昧母音については、また別の機会で記事にします。
truespel では、辞書で /ə/ で表記されている音が実際にどの音で発音されているかが分かります。( /ə/ 部分は地域で違いますし、同じ地域で同じ世代でも個人によって違ったりします。truespel での表記は最大公約数的なものと解釈してください)
使い方は簡単。Converterボタンを押して、英語の単語や文章を入力して、Translateボタンを押すだけです。
図1:英文を入力している様子

図2:変換結果

truespel での発音表記は発音記号ではありません。発音記号を使わずに普通の英字で発音を表現する方法論を提唱しているサイトです。かなり癖があります。一般的なフォニックスとも違います。(フォニックス的要素は取り込んでますが)
図2:凡例

では、単語がどのように表記されるかいくつか見てみましょう。

(1)曖昧母音
truespel によると、/ə/ の発音は下記の通りです。
実際の英語ネイティブの音声を聞くと、舌の位置の近さにより、/n/、/s/、/ʃ/の後の/ə/ は /ɪ/ として発音されることが多いように感じます。
実際の英語ネイティブの音声を聞くと、舌の位置の近さにより、/n/、/s/、/ʃ/の後の/ə/ は /ɪ/ として発音されることが多いように感じます。
単語 | 音節の区切り | 辞書での表記 | truespel表記 | ←は発音記号では |
open | o・pen | /ˈoʊpən/ | oepin | /ˈoʊpɪn/ |
can | can | /kən/ | ken | /kɛn/ |
station | sta・tion | /ˈsteɪʃən/ | staeshin | /ˈsteɪʃɪn/ |
delicious | de・li・cious | /dɪˈlɪʃəs/ | deellishis | /diːˈlɪʃɪs/ |
about | a・bout | /əˈbaʊt/ | ubbout | /ʌˈbaʊt/ |
second | sec・ond | /ˈsɛkənd/ | sekint | /ˈsɛkɪnt/ |
辞書で /ə/ で表記されている部分は、スペルがなんであるかは全く関係ありません。
だから、second では o が/ɪ/ になっても問題ありません。
(2)音節子音のL
一般人の英語ネイティブは音節子音のL(1つのLだけで1音節になる)という概念を知りません。
彼らはapple を2音節の単語だと思ってます。(以外でしたか?)
以前、英語ネイティブに尋ねたところ、その方は apple の発音を /ˈæpʌl/ だと言っていました。
truespelでは下記の通りです。オンライン辞書でいくつか下記の単語の音声を聞いてみると、/ʊl/ と発音しているのが多いですね。私もちょっと意外でした。
単語 | 音節の区切り | 辞書での表記 | truespel表記 | ←は発音記号では |
apple | ap・ple | /ˈæpl/ | apool | /ˈæpʊl/ |
circle | cir・cle | /ˈsɚːkl/ | serkool | /ˈsɚːkʊl/ |
little | lit・tle | /ˈlɪtl/ | litool | /ˈlɪtʊl/ |
middle | mid・dle | /ˈmɪdl/ | midool | /ˈmɪdʊl/ |
final | fi・nal | /ˈfaɪnl/ | fienool | /ˈfaɪnʊl/ |
simple | sim・ple | /ˈsɪmpl/ | simpool | /ˈsɪmpʊl/ |
(3)砕けた発音

一般の英語ネイティブの発音を聞くと、february という単語、一つ目の R を /r/ を文字通り、/r/ で発音している人の方が少数派のような気がします。truespel でもそうなってますね。
単語 | 音節の区切り | 辞書での表記 | truespel表記 | ←は発音記号では |
february | feb・ru・ar・y | /fɛbrʊɛrː/ | febyuewairee | /fɛbjuːweɚriː/ |
PR
truespel
今回、紹介するのは truespel というサイトです。http://truespel.com/truespel では、発音を発音記号を使うことなく、普通のアルファベットでの表記方法を提唱しているサイトです。その表記法はフォニックスとも異なり、かなり癖のあるものとなっています。今回紹介する理由は英語ネイティブの実際の発音が分かるからです。
辞書に書かれているのは往々にして、公共放送で使われる公式、正式な発音です。日常的に一般人が使う発音は、それと同じ場合もあるし、砕けた発音だったりします。また、辞書サイトでは曖昧母音 /ə/ が使われています。しかし、私はこのブログで度々書いてますが、曖昧母音という母音は存在しません。
弱く聞える母音のうち、複数の母音( /r/ を含む場合有り)のうち、どれで発音しても問題ない条件を満たしたとき、音声学では /ə/ (曖昧母音、schwa)で表記しているのですが、どういう訳か、日本では音声学を学ばれている人の中にも、この母音が存在すると信じている人が本当に多いです。発音本を書いている人の多くが勘違いしていますが、これは間違いです。一般的に、辞書で /ə/ と書かれていたら、/ʌ/ で発音しても /ɪ/ で発音してもどちらでも構いません。(音声学では、/ɪ/ はhigh schwaと呼ばれます。覚えなくていい) 曖昧母音については、また別の機会で記事にします。
truespel では、辞書で /ə/ で表記されている音が実際にどの音で発音されているかが分かります。( /ə/ 部分は地域で違いますし、同じ地域で同じ世代でも個人によって違ったりします。truespel での表記は最大公約数的なものと解釈してください)
使い方は簡単。Converterボタンを押して、英語の単語や文章を入力して、Translateボタンを押すだけです。
図1:英文を入力している様子

図2:変換結果

truespel での発音表記は発音記号ではありません。発音記号を使わずに普通の英字で発音を表現する方法論を提唱しているサイトです。かなり癖があります。一般的なフォニックスとも違います。(フォニックス的要素は取り込んでますが)
図2:凡例

では、単語がどのように表記されるかいくつか見てみましょう。

(1)曖昧母音
truespel によると、/ə/ の発音は下記の通りです。
実際の英語ネイティブの音声を聞くと、舌の位置の近さにより、/n/、/s/、/ʃ/の後の/ə/ は /ɪ/ として発音されることが多いように感じます。
実際の英語ネイティブの音声を聞くと、舌の位置の近さにより、/n/、/s/、/ʃ/の後の/ə/ は /ɪ/ として発音されることが多いように感じます。
単語 | 音節の区切り | 辞書での表記 | truespel表記 | ←は発音記号では |
open | o・pen | /ˈoʊpən/ | oepin | /ˈoʊpɪn/ |
can | can | /kən/ | ken | /kɛn/ |
station | sta・tion | /ˈsteɪʃən/ | staeshin | /ˈsteɪʃɪn/ |
delicious | de・li・cious | /dɪˈlɪʃəs/ | deellishis | /diːˈlɪʃɪs/ |
about | a・bout | /əˈbaʊt/ | ubbout | /ʌˈbaʊt/ |
second | sec・ond | /ˈsɛkənd/ | sekint | /ˈsɛkɪnt/ |
辞書で /ə/ で表記されている部分は、スペルがなんであるかは全く関係ありません。
だから、second では o が/ɪ/ になっても問題ありません。
(2)音節子音のL
一般人の英語ネイティブは音節子音のL(1つのLだけで1音節になる)という概念を知りません。
彼らはapple を2音節の単語だと思ってます。(以外でしたか?)
以前、英語ネイティブに尋ねたところ、その方は apple の発音を /ˈæpʌl/ だと言っていました。
truespelでは下記の通りです。オンライン辞書でいくつか下記の単語の音声を聞いてみると、/ʊl/ と発音しているのが多いですね。私もちょっと意外でした。
単語 | 音節の区切り | 辞書での表記 | truespel表記 | ←は発音記号では |
apple | ap・ple | /ˈæpl/ | apool | /ˈæpʊl/ |
circle | cir・cle | /ˈsɚːkl/ | serkool | /ˈsɚːkʊl/ |
little | lit・tle | /ˈlɪtl/ | litool | /ˈlɪtʊl/ |
middle | mid・dle | /ˈmɪdl/ | midool | /ˈmɪdʊl/ |
final | fi・nal | /ˈfaɪnl/ | fienool | /ˈfaɪnʊl/ |
simple | sim・ple | /ˈsɪmpl/ | simpool | /ˈsɪmpʊl/ |
(3)砕けた発音

一般の英語ネイティブの発音を聞くと、february という単語、一つ目の R を /r/ を文字通り、/r/ で発音している人の方が少数派のような気がします。truespel でもそうなってますね。
単語 | 音節の区切り | 辞書での表記 | truespel表記 | ←は発音記号では |
february | feb・ru・ar・y | /fɛbrʊɛrː/ | febyuewairee | /fɛbjuːweɚriː/ |
ブログ制御
閲覧履歴
プロフィール
HN:
某スレの639
性別:
非公開
自己紹介:
アバター by Abi-Station
本でもネットでも他には絶対無い、英語発音の完全独自メソッド公開中!
2ちゃんねるの英語板の住人、発展途上の一英語学習者
メールを送る
当ブログについて
私の発音はコチラ
本でもネットでも他には絶対無い、英語発音の完全独自メソッド公開中!
2ちゃんねるの英語板の住人、発展途上の一英語学習者
メールを送る
当ブログについて
私の発音はコチラ
最新コメント
皆様のご意見
閲覧ランキング
(月間:2018/08/15~2018/09/15)
1.
お久しぶりです!
2.
英語鼻習得ガイダンス
11.
【英語息】第1回:理論編
12.
【キャンディ・メソッド】第21回
12.
【キャンディ・メソッド】第2回
12.
【キャンディ・メソッド】第4回
16.
英語鼻の記事一覧
16.
【キャンディ・メソッド】第3回
18.
【英語鼻:第1段階】第3回
19.
【英語喉レビュー】第42回
掲示板
【当ブログ専用掲示板】
【ハンドルネーム639が誕生した2ちゃんねるのスレッド】
【2ちゃんねるの639式スレッド】
【ハンドルネーム639が誕生した2ちゃんねるのスレッド】
【2ちゃんねるの639式スレッド】
記事カテゴリー
カレンダー
過去の記事
ブログ内検索
ロゴマーク







閲覧履歴画面
javascript 関数単体テスト用