【実践編】アメリカ英語の/t/の発音方法(1)
アメリカ英語の /t/ の発音はバリエーションがあると言われている。当該記事では自然、且つ簡単にそれらを使い分ける方法を示す。
但し、数は少ないが、このページの使い分けルールでは説明できない例外が存在する。それらについては次の機会に触れる。
※仕掛中:単語の発音練習、デモ音声未着手
(注意)当ページは英語音声学に準拠していない。
639式では /t/ を下記の様に2つに分類する。
「普通のT」と「手抜きのT」の使い分けルールを下記に示す。
※仕掛中:単語の発音練習、デモ音声未着手
(注意)当ページは英語音声学に準拠していない。
1.概要
No. | 項目 | 内容 |
1 | 前提条件 | (1)英語鼻第一段階以上を習得済みであること。 (2)【実践編】/t/の発音方法を習得済みであること。 |
2 | 効果 | (1)/t/ の発音能力の向上。 (2)/t/ の聞き取り能力の向上。 |
3 | 習得期間 | 1週間(実践:即時~1日、定着:1週間) |
4 | 習得完了条件 | (1)上記「効果」が現れる。 (2)タ行、ラ行、「ン」等の音のイメージを一切使用せずに発音できる。 (3)英語を音読・発話する際、実践方法を意識することがなくなるまで定着している。 |


2. /t/ の種類
639式では /t/ を下記の様に2つに分類する。
/t/ の種類 | 詳細 |
普通のT | 【実践編】/t/の発音方法 で示した /t/ |
手抜きのT | (1)発音方法は、一点を除き、基本的に 【実践編】/t/の発音方法) と何も変わらない。違いは、手を抜いているという点。 (2) /t/ は発音するまでに準備期間としてある程度の時間を要する。従って、 /t/ の前の音と /t/ の間には無音期間の「間(ま)」が生まれる。「手抜きのT」とは、この準備期間を充分にとらないで発音した /t/ である。下記で少し練習せよ。 (3)まずは、「普通のT」で water を発音せよ。「ウォーター」的な発音になるはずである。この時の、 /t/ と /t/ の前の音との間に生じる「間 (ま)」の長さを体で記憶せよ。 次に記憶した「間(ま)」より少し短い「間(ま)」で waterを発音せよ。「ウォラァー」、「ウォダァ-」的な発音になったはず。これが「手抜きの/t/」である。 (4)同様に、「普通のT」で cotton を発音せよ。「カットゥン」的な発音になるはずである。次に少し短い「間(ま)」で cotton を発音せよ。「カッ●ン」 (●は無音状態)的な発音になるはずである。 これも「手抜きのT」である。 (5)同様に、 「普通のT」で Yes, it is. を発音せよ。次に、 少し短い「間(ま)」で再度発音せよ。「イエス、イリィーイズ」的な発音になるはずである。 これも「手抜きのTである。 |


3.実践方法
「普通のT」と「手抜きのT」の使い分けルールを下記に示す。
Tの使い分けルール | |
ルール1 | アメリカ英語のTについて下記のことを頭に入れること。 (1)アメリカ英語では、Tは手抜きされて発音されることがある。 (2)それはアメリカ人のせっかちな性格が原因である。 |
ルール2 | 基本的に、Tは「手抜きのT」で発音する。 |
ルール3 | 但し、Tで始まる単語は「普通のT」で発音する。 (to, two, true, task, tell, tennis train, television, ....etc) |
ルール4 | 但し、強勢アクセント(含:第二強勢アクセント)の音節内で、母音の前方にあるTは 「普通のT」で発音する。 (尚、1音節の単語は、このルールが適用されるものとする。) (stop, strong, stick, mistake, attack, Italian, return, between, appetizer, secretary, ... etc) |
ルール5 | 「手抜きのT」で発音するTであっても、「普通のT」で発音しても別に構わない。 |
No. | 練習方法 |
1 |
上記「Tの使い分けルール」に従いながら、音読を行なう。
|
No. | 補足 |
1 | ルール3が存在する理由:639式の解釈では、英語のリズムを崩さないため。 Tで始まる単語を「手抜きのT」で発音して英文を読んでみれば分かることだが、英語のリズムが滅茶苦茶になる。英語は強勢アクセントの強弱が発音の基板の一つとなっている。それが崩れる。しかも、前の単語がNで終っていると、単語の区切りが非常に分かりづらくなる。ルール3は、そうならないようにするためであろう。 |
2 | ルール4が存在する理由: 639式の解釈では、これも、英語のリズムを崩さないため。 強勢アクセントのある音節内で、母音の前方にあるTを「手抜きのT]で発音すれば分かる。例えば、Italian や return のTを「手抜きのT」で発音せよ。そうすると、強勢アクセントがどの音節にあるのか分からなくなる、または、分かりづらくなる。 英語は強勢アクセントの強弱が発音の基板の一つとなっており、リズムを形成している。ルール4は、強勢アクセントの位置が分かりづらくなり、リズムが崩れるのを防ぐためであろう。 (639式の解釈では、英語での強勢アクセントが情報伝達におけるエラー訂正の仕組みや情報伝達効率に大きく関わっている。) |
3 | 世間一般では、アメリカ英語のTをflap Tとglottal stop (覚えなくていい)で説明するが、無視すること。実践には全く向いていないからである。 アメリカ人自身が自分達のTは lazy (怠惰な,不精な)だと自覚しているし、そう表現する。つまり、Tに関して、「本当ならココまでしなくてはいけないんだけど、ちょっと手抜きしている」ってことである。彼らの感想と自覚に素直に従うのが一番簡単である。 |
4 | アメリカ人でも、ゆっくり発音するとき、普段、「手抜きのT」で発音しているTを「普通のT」で発音する。 例えば、water を 「手抜きのT」で 「ウォラァー」的に発音しているアメリカ人でも、water をゆっくり発音すると、「普通のT」で発音し、 「ウォーター」的になる。 その理由は、ゆっくり発音するときに「手抜きのT」では、意識上のバランスが奇妙になるからである。「手抜きのT」が起きる原因は、ルール1で示した通り、アメリカ人のせっかちな性格によるものである。つまり、急いで T を発音しているということ。でも、文や単語をゆっくり発音している中で、Tだけ急いで発音して何になるだろうか? ゆっくり発音していて、Tだけ急ぐ。これは奇妙だと感じるはずだ。だから、ゆっくり発音するときは、Tもゆっくり「普通のT」で発音する。これが自然であろう。 |
5 | ひょっとして、ルール2に抵抗を感じる人がいるかもしれない。多分、flap T (覚えなくていい)の知識がある人であろう。 そういう人達は、こう教わったし、こう考えている。 (1)it や get 単独で発音するときは、T は639式で言う「普通のT」で発音する。 (2)"it is ~" や "get in" の様に、Tの後ろに母音が来て、Tが前後で母音に挟まれる状態になったとき、639式で言う「手抜きのT」で発音する。 しかし、本当は、そんなに複雑な話ではない。 it や get を単独で「手抜きのT」で発音してみるといい。Tの音がちゃんと出て、「普通のT」になる。「手抜きのT」で発音しても、Tで終っている場合、「普通のT」になるのである。 だから、639式では、「Tが母音に挟まれたら~」などという条件は不要。 |
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但し、数は少ないが、このページの使い分けルールでは説明できない例外が存在する。それらについては次の機会に触れる。
※仕掛中:単語の発音練習、デモ音声未着手
(注意)当ページは英語音声学に準拠していない。
639式では /t/ を下記の様に2つに分類する。
「普通のT」と「手抜きのT」の使い分けルールを下記に示す。
※仕掛中:単語の発音練習、デモ音声未着手
(注意)当ページは英語音声学に準拠していない。
1.概要
No. | 項目 | 内容 |
1 | 前提条件 | (1)英語鼻第一段階以上を習得済みであること。 (2)【実践編】/t/の発音方法を習得済みであること。 |
2 | 効果 | (1)/t/ の発音能力の向上。 (2)/t/ の聞き取り能力の向上。 |
3 | 習得期間 | 1週間(実践:即時~1日、定着:1週間) |
4 | 習得完了条件 | (1)上記「効果」が現れる。 (2)タ行、ラ行、「ン」等の音のイメージを一切使用せずに発音できる。 (3)英語を音読・発話する際、実践方法を意識することがなくなるまで定着している。 |


2. /t/ の種類
639式では /t/ を下記の様に2つに分類する。
/t/ の種類 | 詳細 |
普通のT | 【実践編】/t/の発音方法 で示した /t/ |
手抜きのT | (1)発音方法は、一点を除き、基本的に 【実践編】/t/の発音方法) と何も変わらない。違いは、手を抜いているという点。 (2) /t/ は発音するまでに準備期間としてある程度の時間を要する。従って、 /t/ の前の音と /t/ の間には無音期間の「間(ま)」が生まれる。「手抜きのT」とは、この準備期間を充分にとらないで発音した /t/ である。下記で少し練習せよ。 (3)まずは、「普通のT」で water を発音せよ。「ウォーター」的な発音になるはずである。この時の、 /t/ と /t/ の前の音との間に生じる「間 (ま)」の長さを体で記憶せよ。 次に記憶した「間(ま)」より少し短い「間(ま)」で waterを発音せよ。「ウォラァー」、「ウォダァ-」的な発音になったはず。これが「手抜きの/t/」である。 (4)同様に、「普通のT」で cotton を発音せよ。「カットゥン」的な発音になるはずである。次に少し短い「間(ま)」で cotton を発音せよ。「カッ●ン」 (●は無音状態)的な発音になるはずである。 これも「手抜きのT」である。 (5)同様に、 「普通のT」で Yes, it is. を発音せよ。次に、 少し短い「間(ま)」で再度発音せよ。「イエス、イリィーイズ」的な発音になるはずである。 これも「手抜きのTである。 |


3.実践方法
「普通のT」と「手抜きのT」の使い分けルールを下記に示す。
Tの使い分けルール | |
ルール1 | アメリカ英語のTについて下記のことを頭に入れること。 (1)アメリカ英語では、Tは手抜きされて発音されることがある。 (2)それはアメリカ人のせっかちな性格が原因である。 |
ルール2 | 基本的に、Tは「手抜きのT」で発音する。 |
ルール3 | 但し、Tで始まる単語は「普通のT」で発音する。 (to, two, true, task, tell, tennis train, television, ....etc) |
ルール4 | 但し、強勢アクセント(含:第二強勢アクセント)の音節内で、母音の前方にあるTは 「普通のT」で発音する。 (尚、1音節の単語は、このルールが適用されるものとする。) (stop, strong, stick, mistake, attack, Italian, return, between, appetizer, secretary, ... etc) |
ルール5 | 「手抜きのT」で発音するTであっても、「普通のT」で発音しても別に構わない。 |
No. | 練習方法 |
1 |
上記「Tの使い分けルール」に従いながら、音読を行なう。
|
No. | 補足 |
1 | ルール3が存在する理由:639式の解釈では、英語のリズムを崩さないため。 Tで始まる単語を「手抜きのT」で発音して英文を読んでみれば分かることだが、英語のリズムが滅茶苦茶になる。英語は強勢アクセントの強弱が発音の基板の一つとなっている。それが崩れる。しかも、前の単語がNで終っていると、単語の区切りが非常に分かりづらくなる。ルール3は、そうならないようにするためであろう。 |
2 | ルール4が存在する理由: 639式の解釈では、これも、英語のリズムを崩さないため。 強勢アクセントのある音節内で、母音の前方にあるTを「手抜きのT]で発音すれば分かる。例えば、Italian や return のTを「手抜きのT」で発音せよ。そうすると、強勢アクセントがどの音節にあるのか分からなくなる、または、分かりづらくなる。 英語は強勢アクセントの強弱が発音の基板の一つとなっており、リズムを形成している。ルール4は、強勢アクセントの位置が分かりづらくなり、リズムが崩れるのを防ぐためであろう。 (639式の解釈では、英語での強勢アクセントが情報伝達におけるエラー訂正の仕組みや情報伝達効率に大きく関わっている。) |
3 | 世間一般では、アメリカ英語のTをflap Tとglottal stop (覚えなくていい)で説明するが、無視すること。実践には全く向いていないからである。 アメリカ人自身が自分達のTは lazy (怠惰な,不精な)だと自覚しているし、そう表現する。つまり、Tに関して、「本当ならココまでしなくてはいけないんだけど、ちょっと手抜きしている」ってことである。彼らの感想と自覚に素直に従うのが一番簡単である。 |
4 | アメリカ人でも、ゆっくり発音するとき、普段、「手抜きのT」で発音しているTを「普通のT」で発音する。 例えば、water を 「手抜きのT」で 「ウォラァー」的に発音しているアメリカ人でも、water をゆっくり発音すると、「普通のT」で発音し、 「ウォーター」的になる。 その理由は、ゆっくり発音するときに「手抜きのT」では、意識上のバランスが奇妙になるからである。「手抜きのT」が起きる原因は、ルール1で示した通り、アメリカ人のせっかちな性格によるものである。つまり、急いで T を発音しているということ。でも、文や単語をゆっくり発音している中で、Tだけ急いで発音して何になるだろうか? ゆっくり発音していて、Tだけ急ぐ。これは奇妙だと感じるはずだ。だから、ゆっくり発音するときは、Tもゆっくり「普通のT」で発音する。これが自然であろう。 |
5 | ひょっとして、ルール2に抵抗を感じる人がいるかもしれない。多分、flap T (覚えなくていい)の知識がある人であろう。 そういう人達は、こう教わったし、こう考えている。 (1)it や get 単独で発音するときは、T は639式で言う「普通のT」で発音する。 (2)"it is ~" や "get in" の様に、Tの後ろに母音が来て、Tが前後で母音に挟まれる状態になったとき、639式で言う「手抜きのT」で発音する。 しかし、本当は、そんなに複雑な話ではない。 it や get を単独で「手抜きのT」で発音してみるといい。Tの音がちゃんと出て、「普通のT」になる。「手抜きのT」で発音しても、Tで終っている場合、「普通のT」になるのである。 だから、639式では、「Tが母音に挟まれたら~」などという条件は不要。 |
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