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 今回はUDA式の「英語のリスニングは発音力で決まる!」について、
軽くレビューします。
このレビュー内容はアマゾンに投稿した内容をブログの記事にしただけのものです。
この本についてのレビューの続きは現在予定しておりません。今回限りです。
書籍「単語耳」と同様、従来の発音本の範疇に属する本であり、「単語耳」のレビュー記事で
指摘したことを繰り返す必要は無いと思います。
また、書籍レビューは記事作成の優先順位が低いためでもあります。
 

 
 

著者は発音ブームの功労者だが・・・・


かつて私もUDA式の本、DVDを購入し、練習していました。 良い発音メソッドだとも思っていました。 
しかし、ふとしたきっかけで、私は本当の英語の発音方法に気がつき、UDA式からは卒業しました。 
その立場でレビューします。 


1.著者は発音重視の風潮の功労者


 著者は十年以上前から英語の発音学習の重要性を説き、後発の松澤氏の「英語耳」、「単語耳」と共に、 
英語の発音の重要性を主張されてきました。以前よりは少し認知されるようになりました。著者の功績だと私は思います。 


2.著者の英語の発音に対する分析は鋭く正確


他の発音本と違い、著者の鋭い分析が光ります。 


(1)英語の全ての音が鼻音を帯びていること 
(2)子音が強く、母音が軽いというバランス 
 
特に(2)について特筆すべき事項だと思います。 
実際に自分の発音と英語ネイティブの発音の音声波形を見比べると、痛いほど実感するでしょう。 
日本人は母音が子音に比べて強すぎなのです。 

(2)について声を高らかに主張している発音本の著者は彼以前には皆無でした。 
現在、「英語耳」・「単語耳」の松澤氏も同様の主張をされていますが、元祖は、この本の著者です。 
 


3.実践方法は従来の発音本のメソッド+アルファ


 UDA式の実践方法は、 
  • (1)喉と鼻と口で響かせる。 
  • (2)子音を強く母音を弱く発音する。 
  • (3)従来の、唇の形、口の開け方の大きさによる発音方法 
です。 

以下、私の持論です。 
UDA式を卒業した立場としては、(1)と(2)は正しい実践方法とは言いがたい。 
(1)について:自然と響いてしまい響かないようにできないという状態でないとダメなんです。 
響かないようにできない状態で響く声で、あることをすることで英語の各音を作っているのです。 
響かせることが目的ではないんです、とでも言っておきます。UDA式では響かせることが目的になっています。
「ドーム状の空間を響かせる」は意味不明、また、本当は共鳴位置はその様な場所にない。 

(2)について:子音を強く発音しようとしても、子音を強く発音できる状態にしないとできないんです。 

(3)について:唇の開け方の大きさの違い、唇の形で英語の音を発音仕分けることはできません。 
何かをした結果、口の開け方や唇の形に反映されるのです。原因と結果を逆にしても正しく発音できません。 
歩こうとすると、結果としてバランスをとるために手を振るのです。手を降ったからと言って、 足が勝手に動いてくれないのと同じです。 

唇が強く丸まる音は /r/, /w/ , /u:/等があります。各音を発音するために何かをするから 
結果として唇が強く丸々傾向があるのであって、唇を丸めて、「ル」、「ウ」、「ウー」と 
言っても /r/, /w/, /u:/にはなりません。それらは単に唇を丸めて日本語の音を発音しているのに過ぎません。 
唇を丸めることを「原因」と主張するのなら、唇を丸めることによって作られる音が複数存在してはダメなんです。 唇を丸める傾向のある音が複数存在するという現実は、唇を丸めることは単なる「結果」であることの証明なんです。原因と結果を逆に考え、「結果」を実践しても英語の音になりません。従来の発音本の殆ど全ても、この本と同様です。正しい英語の音になるには、「原因」を実行しないとダメなんです。 

口の開け方の大きさの違いで、英語の音は変わりません。大きな声を出すと自然と口を大きく開けることになりますが、その時、別の音に変わってしまうのでしょうか? 大きな声を出すと別の音になってしまう言語は(多分)地球上にありません。 



4.この本の効果


 (1)今まで英語に馴染みの無かった人: 
CDを聞き、声に出すことで、0に近かった聞き取り能力が多少上がるでしょう。 
(a)英語の音に慣れることによる効果 
(b)音のつながりの知識習得による効果 
 
発音能力については、たいして向上しないでしょう。 
 
(2)今まである程度、英語の発音を練習してきた人: 
英語ネイティブの子音が強烈だということに気が付き、リスニング能力にプラスになるでしょう。 
しかし、いぜんとして、特に、母音を正しく聞き分けられないし、正しく発音できるようにはならないでしょう。  
(3)この本で初心者の状態から一生懸命練習した人:
(2)と同じ。

 

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著者は発音ブームの功労者だが・・・・


かつて私もUDA式の本、DVDを購入し、練習していました。 良い発音メソッドだとも思っていました。 
しかし、ふとしたきっかけで、私は本当の英語の発音方法に気がつき、UDA式からは卒業しました。 
その立場でレビューします。 


1.著者は発音重視の風潮の功労者


 著者は十年以上前から英語の発音学習の重要性を説き、後発の松澤氏の「英語耳」、「単語耳」と共に、 
英語の発音の重要性を主張されてきました。以前よりは少し認知されるようになりました。著者の功績だと私は思います。 


2.著者の英語の発音に対する分析は鋭く正確


他の発音本と違い、著者の鋭い分析が光ります。 


(1)英語の全ての音が鼻音を帯びていること 
(2)子音が強く、母音が軽いというバランス 
 
特に(2)について特筆すべき事項だと思います。 
実際に自分の発音と英語ネイティブの発音の音声波形を見比べると、痛いほど実感するでしょう。 
日本人は母音が子音に比べて強すぎなのです。 

(2)について声を高らかに主張している発音本の著者は彼以前には皆無でした。 
現在、「英語耳」・「単語耳」の松澤氏も同様の主張をされていますが、元祖は、この本の著者です。 
 


3.実践方法は従来の発音本のメソッド+アルファ


 UDA式の実践方法は、 
  • (1)喉と鼻と口で響かせる。 
  • (2)子音を強く母音を弱く発音する。 
  • (3)従来の、唇の形、口の開け方の大きさによる発音方法 
です。 

以下、私の持論です。 
UDA式を卒業した立場としては、(1)と(2)は正しい実践方法とは言いがたい。 
(1)について:自然と響いてしまい響かないようにできないという状態でないとダメなんです。 
響かないようにできない状態で響く声で、あることをすることで英語の各音を作っているのです。 
響かせることが目的ではないんです、とでも言っておきます。UDA式では響かせることが目的になっています。
「ドーム状の空間を響かせる」は意味不明、また、本当は共鳴位置はその様な場所にない。 

(2)について:子音を強く発音しようとしても、子音を強く発音できる状態にしないとできないんです。 

(3)について:唇の開け方の大きさの違い、唇の形で英語の音を発音仕分けることはできません。 
何かをした結果、口の開け方や唇の形に反映されるのです。原因と結果を逆にしても正しく発音できません。 
歩こうとすると、結果としてバランスをとるために手を振るのです。手を降ったからと言って、 足が勝手に動いてくれないのと同じです。 

唇が強く丸まる音は /r/, /w/ , /u:/等があります。各音を発音するために何かをするから 
結果として唇が強く丸々傾向があるのであって、唇を丸めて、「ル」、「ウ」、「ウー」と 
言っても /r/, /w/, /u:/にはなりません。それらは単に唇を丸めて日本語の音を発音しているのに過ぎません。 
唇を丸めることを「原因」と主張するのなら、唇を丸めることによって作られる音が複数存在してはダメなんです。 唇を丸める傾向のある音が複数存在するという現実は、唇を丸めることは単なる「結果」であることの証明なんです。原因と結果を逆に考え、「結果」を実践しても英語の音になりません。従来の発音本の殆ど全ても、この本と同様です。正しい英語の音になるには、「原因」を実行しないとダメなんです。 

口の開け方の大きさの違いで、英語の音は変わりません。大きな声を出すと自然と口を大きく開けることになりますが、その時、別の音に変わってしまうのでしょうか? 大きな声を出すと別の音になってしまう言語は(多分)地球上にありません。 



4.この本の効果


 (1)今まで英語に馴染みの無かった人: 
CDを聞き、声に出すことで、0に近かった聞き取り能力が多少上がるでしょう。 
(a)英語の音に慣れることによる効果 
(b)音のつながりの知識習得による効果 
 
発音能力については、たいして向上しないでしょう。 
 
(2)今まである程度、英語の発音を練習してきた人: 
英語ネイティブの子音が強烈だということに気が付き、リスニング能力にプラスになるでしょう。 
しかし、いぜんとして、特に、母音を正しく聞き分けられないし、正しく発音できるようにはならないでしょう。  
(3)この本で初心者の状態から一生懸命練習した人:
(2)と同じ。

 
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