アメリカの飲食店でコーヒーを注文したのにコーラが出てきた、という話は良く聞きますね。店員が意地悪しているのでしょうか?私は、そうじゃないと思います。店員には、日本人が発音する"coffee"が"coke"に聞こえるのでしょう。 どうして店員にそう聞こえるのか、解析してみます。



coffeeを注文してcokeが出てくる理由
ちゃんとcoffeeと発音しているつもりなのに、コーラ(coke)が出てくる。発音の何が問題なのでしょうか?
原因はcoffeeのoを「あ」、または「お」で代用しているからです。
普通の日本人は、/かfi:/または、/こfi:/と発音します。
発音記号には//で囲むタイプと[]で囲むタイプがあります。
- //で囲むタイプの音の最少単位が音素です。話し手が意図している発音です。
- []で囲むタイプは音素未満の音も記述可能です。
[]で囲むタイプでは、区別して表記することが可能です。
1.英語ネイティブのcoffeeとの比較
日本人発音の /かfi:/ または、 /こfi:/ と英語ネイティブのcofeeの発音を比較してみましょう。第1音節の母音を比較します。
図1:「あ」・「お」![]() |
図2:英語の![]() ![]() ![]() |
図1を見て下さい。「あ」も「お」も共に、口内の前〜中の領域で音が響いています。
図2を見て下さい。coffeeのoは、口内ではなく、気道のところで音が響く母音です。
英語は調音位置で識別する言語です。
調音位置(=音が鳴っている場所)は、図1と図2は全く似ていない。これでは通じるはずがないですよね?
2.英語ネイティブのcokeとの比較
日本人が/かfi:/または、/こfi:/を発音すると、「あ」・「お」の次にFが来るため、 「あ」・「お」の後半の音が「う」の様に、少し口の開け方を小さくします。/かfi:/は実際は [かぅfi:]、/こfi:/は [こぅfi:]になっています。図1:「あ」・「お」(再掲)![]() |
図3:英語の![]() ![]() |
図4:英語の![]() ![]() |
(1)「あ」・「お」と
図1と図3を比べてください。の
の比較
「あ」・「お」は口内の前〜中にかけて、音が鳴っています。英語のの
は口内後部で音が鳴っています。両者は似ていないように思えますね。
(2)
ここで少し脱線します。の方言・くだけた発音
英国ではを
と発音します。これはアメリカ人でも知っていることです。
つまり、英語圏には、を
の方言と認識する素地があります。
如何でしたか?納得いく内容でしたでしょうか?
(3)「あ」・「お」と
今度は図1と図4を比べてください。の比較
日本人が普通の声の大きさで発音する「あ」・「お」は、口内前部〜口内中部にかけて音が響きます。
仮想キャンディの様に点で音が響くのではなく、もわぁと響いています。訳の分からない母音に聞こえます。
強いて似ている母音を英語に探すのならば、でしょう。
従って、[かぅfi:]、[こぅfi:]は、英米人には、訛りの強いに聞こえます。
は
の許容範囲の発音ですから、彼らの耳には[かぅfi:]、[こぅfi:]は訛った
に聞こえるでしょう。
店員がメニューの中で、で始まる商品を思い浮かべるとき、真っ先に思い浮かべるのが、コーラ
でしょう。
(4)無いはずの/k/が英米人には聞こえてしまうかも
さらに悪いことがあります。日本人は音節を区切って発音する傾向があります。
「あいうえお」を一息で発音しても、実際には「あ・い・う・え・お」と発音しがちです。
「・」は声が途切れる「ま」です。「・」のところで、声帯を閉じて息を一瞬だけ止めているのです。この傾向は関東圏に強く、関西圏ではやや弱まります。
coffeeの強勢アクセントはoにあります。それを意識して、「カ・フィー」、または、「コ・フィー」の様に発音していませんか?
母音を発音している最中に、急に息を止める、そして、その時、口が開いていて、舌が上顎についていない場合、欧米人の耳には、母音の後に/k/がはっきりと聞こえてしまいます。
ここまでをまとめると、
/かfi:/、/こfi:/ → [かぅfi:]、[こぅfi:] →→
→ 訛りの強い(運が悪ければ)→ 訛りの強い
に聞こえます。が聞こえているのです。
これじゃ、コーラー(coke)が出てきても文句言えないですよ。
"coffee"を注文したのに"coke"が出てきたという話は聞いたことがあっても、"coke"を注文したのに"coffee"が出てきたという話を、一度も聞いたことがないでしょ?私の上の説を裏付けていると思いませんか?



coffeeを注文してcokeが出てくる理由
ちゃんとcoffeeと発音しているつもりなのに、コーラ(coke)が出てくる。発音の何が問題なのでしょうか?
原因はcoffeeのoを「あ」、または「お」で代用しているからです。
普通の日本人は、/かfi:/または、/こfi:/と発音します。
発音記号には//で囲むタイプと[]で囲むタイプがあります。
- //で囲むタイプの音の最少単位が音素です。話し手が意図している発音です。
- []で囲むタイプは音素未満の音も記述可能です。
[]で囲むタイプでは、区別して表記することが可能です。
1.英語ネイティブのcoffeeとの比較
日本人発音の /かfi:/ または、 /こfi:/ と英語ネイティブのcofeeの発音を比較してみましょう。第1音節の母音を比較します。
図1:「あ」・「お」![]() |
図2:英語の![]() ![]() ![]() |
図1を見て下さい。「あ」も「お」も共に、口内の前〜中の領域で音が響いています。
図2を見て下さい。coffeeのoは、口内ではなく、気道のところで音が響く母音です。
英語は調音位置で識別する言語です。
調音位置(=音が鳴っている場所)は、図1と図2は全く似ていない。これでは通じるはずがないですよね?
2.英語ネイティブのcokeとの比較
日本人が/かfi:/または、/こfi:/を発音すると、「あ」・「お」の次にFが来るため、 「あ」・「お」の後半の音が「う」の様に、少し口の開け方を小さくします。/かfi:/は実際は [かぅfi:]、/こfi:/は [こぅfi:]になっています。図1:「あ」・「お」(再掲)![]() |
図3:英語の![]() ![]() |
図4:英語の![]() ![]() |
(1)「あ」・「お」と
図1と図3を比べてください。の
の比較
「あ」・「お」は口内の前〜中にかけて、音が鳴っています。英語のの
は口内後部で音が鳴っています。両者は似ていないように思えますね。
(2)
ここで少し脱線します。の方言・くだけた発音
英国ではを
と発音します。これはアメリカ人でも知っていることです。
つまり、英語圏には、を
の方言と認識する素地があります。
如何でしたか?納得いく内容でしたでしょうか?
(3)「あ」・「お」と
今度は図1と図4を比べてください。の比較
日本人が普通の声の大きさで発音する「あ」・「お」は、口内前部〜口内中部にかけて音が響きます。
仮想キャンディの様に点で音が響くのではなく、もわぁと響いています。訳の分からない母音に聞こえます。
強いて似ている母音を英語に探すのならば、でしょう。
従って、[かぅfi:]、[こぅfi:]は、英米人には、訛りの強いに聞こえます。
は
の許容範囲の発音ですから、彼らの耳には[かぅfi:]、[こぅfi:]は訛った
に聞こえるでしょう。
店員がメニューの中で、で始まる商品を思い浮かべるとき、真っ先に思い浮かべるのが、コーラ
でしょう。
(4)無いはずの/k/が英米人には聞こえてしまうかも
さらに悪いことがあります。日本人は音節を区切って発音する傾向があります。
「あいうえお」を一息で発音しても、実際には「あ・い・う・え・お」と発音しがちです。
「・」は声が途切れる「ま」です。「・」のところで、声帯を閉じて息を一瞬だけ止めているのです。この傾向は関東圏に強く、関西圏ではやや弱まります。
coffeeの強勢アクセントはoにあります。それを意識して、「カ・フィー」、または、「コ・フィー」の様に発音していませんか?
母音を発音している最中に、急に息を止める、そして、その時、口が開いていて、舌が上顎についていない場合、欧米人の耳には、母音の後に/k/がはっきりと聞こえてしまいます。
ここまでをまとめると、
/かfi:/、/こfi:/ → [かぅfi:]、[こぅfi:] →→
→ 訛りの強い(運が悪ければ)→ 訛りの強い
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