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第7回目です。
「実践編 Lv.1」の内、p.201 〜 p.203についてレビューします。


変更履歴
2009/06/15:WEB拍手設置

第17章 Lesson



1.顎の下げ幅は関係無い

------------ p.201 引用開始 -------------------
日本語の「ア」より、さらに1cmはあごを下げて発音してください。
あごを十分下げるためには、口を開くだけでは不十分です。
勢いをつけてあごを下げながら発音しましょう。
------------ p.201 引用終了 -------------------


書籍「単語耳」では、ご丁寧に顎の下げ幅をセンチ単位で記述されています。これ本当ですか?

映画、TV、生の英語ネイティブ達、どれを見ても、英語は日本語より口を開いてないですよ。ニュースキャスターでさえ、口をあまり開けずに、この母音を発音しています。

口を大きく開けて発音している唯一の英語ネイティブは、英語教材に登場する人達だけです。非常に大げさに口を開けているのでしょう。

非常に大げさに発音された様子を参考にすべきでしょうか? それは誤解を招くので止めた方が良いと思います。

だって、この母音は口を、ほーんの少ししか空けなくても発音可能なのですから。口を大きく開ける、顎を大きく下げる事は、この母音を発音するのに必須ではないのです。

英語音声学の舌の位置の図を見ると、確かに、この母音の舌の位置は低い(=顎を大きく下げる)ことになっています。あの図から「大きくあごを下げる」と仰っているのでしょう。しかし、あの図は母音間の違いを示す為の、「ある条件下」の相対的な図なのです。
「あの図」とは、このような図です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3


同じ声の大きさで、英語の母音単独を発音した場合、あの図の通りの相対関係になるでしょう。
しかし、日本語でも同じですが、英語の母音発音時の口の開け方の大きさは、声の大きさに関係します。「あの図」で顎を大きく下げる母音に分類されていても、小さな声で発音される場合、口を大きく開けませんし、顎も大きく下げません。

"I gotta 〜" のgotta の 'o'部分は、で発音されますが、英語ネイティブは殆ど口を開けずに、この母音を発音していますよ。さらっと、軽く。


2.「喉の奥で」は良いアドバイスだが・・・

------------ p.201 引用開始 -------------------
口を大きく開け、のどの奥で共鳴させて出す
------------ p.201 引用終了 -------------------


上記1.で書いたとおり、「口を大きく開け」は、この母音の必須要素でありません。
「のどの奥で共鳴させて出す」は、良い解説文だと思います。


以下は私の持論ですが、
は口の中で響きません。気道部分で響き、鼻にも響く母音です。
※詳しくは「キャンディ・メソッド」の記事を参照して下さい。
※発声方法については「英語鼻」の記事を参照して下さい。

しかし、日本語の発声方法では、この母音を正確に発音することは不可能です。日本語の発声方法では、軟口蓋が閉じており、喉や気道部分で響かせることが難 しい。どうしても、口の中、丁度、/ou/の位置で響いてしまいます。また、日本語の発声方法では鼻で響かせることは不可能。

口の真中で響く、cut の母音、 と比較して聞いてみましょう。
サイト"Phonetics" の同一話者によるの音声です。

  •  
の方は口の中で響いていないのが分かりますか?



← 第6回  第8回 →

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第17章 Lesson



1.顎の下げ幅は関係無い

------------ p.201 引用開始 -------------------
日本語の「ア」より、さらに1cmはあごを下げて発音してください。
あごを十分下げるためには、口を開くだけでは不十分です。
勢いをつけてあごを下げながら発音しましょう。
------------ p.201 引用終了 -------------------


書籍「単語耳」では、ご丁寧に顎の下げ幅をセンチ単位で記述されています。これ本当ですか?

映画、TV、生の英語ネイティブ達、どれを見ても、英語は日本語より口を開いてないですよ。ニュースキャスターでさえ、口をあまり開けずに、この母音を発音しています。

口を大きく開けて発音している唯一の英語ネイティブは、英語教材に登場する人達だけです。非常に大げさに口を開けているのでしょう。

非常に大げさに発音された様子を参考にすべきでしょうか? それは誤解を招くので止めた方が良いと思います。

だって、この母音は口を、ほーんの少ししか空けなくても発音可能なのですから。口を大きく開ける、顎を大きく下げる事は、この母音を発音するのに必須ではないのです。

英語音声学の舌の位置の図を見ると、確かに、この母音の舌の位置は低い(=顎を大きく下げる)ことになっています。あの図から「大きくあごを下げる」と仰っているのでしょう。しかし、あの図は母音間の違いを示す為の、「ある条件下」の相対的な図なのです。
「あの図」とは、このような図です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%8D%E9%9F%B3


同じ声の大きさで、英語の母音単独を発音した場合、あの図の通りの相対関係になるでしょう。
しかし、日本語でも同じですが、英語の母音発音時の口の開け方の大きさは、声の大きさに関係します。「あの図」で顎を大きく下げる母音に分類されていても、小さな声で発音される場合、口を大きく開けませんし、顎も大きく下げません。

"I gotta 〜" のgotta の 'o'部分は、で発音されますが、英語ネイティブは殆ど口を開けずに、この母音を発音していますよ。さらっと、軽く。


2.「喉の奥で」は良いアドバイスだが・・・

------------ p.201 引用開始 -------------------
口を大きく開け、のどの奥で共鳴させて出す
------------ p.201 引用終了 -------------------


上記1.で書いたとおり、「口を大きく開け」は、この母音の必須要素でありません。
「のどの奥で共鳴させて出す」は、良い解説文だと思います。


以下は私の持論ですが、
は口の中で響きません。気道部分で響き、鼻にも響く母音です。
※詳しくは「キャンディ・メソッド」の記事を参照して下さい。
※発声方法については「英語鼻」の記事を参照して下さい。

しかし、日本語の発声方法では、この母音を正確に発音することは不可能です。日本語の発声方法では、軟口蓋が閉じており、喉や気道部分で響かせることが難 しい。どうしても、口の中、丁度、/ou/の位置で響いてしまいます。また、日本語の発声方法では鼻で響かせることは不可能。

口の真中で響く、cut の母音、 と比較して聞いてみましょう。
サイト"Phonetics" の同一話者によるの音声です。

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の方は口の中で響いていないのが分かりますか?



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