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第40回目です。今回も番外編です。



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2009/06/15:WEB拍手設置

 番外編7


【書籍「英語喉」レビュー】第27回にて、書籍「英語喉」では異なる音素、と、を同じ音素として扱っているのにも関わらず、KAZ氏本人は両者をちゃんと発音し分けている旨のことを書きました。

今回はKAZ氏のをフォルマントを用いて分析してみたいと思います。


フォルマントの見方
  • F1:値が低い=舌の高さが高い、 値が高い= 舌の高さが低い=顎が下がっている
  • F2:値が低い=後舌、 値が高い=前舌
  • F3:値が低い=唇が丸まっている

フォルマントの参考値
  • 日本人男性の「ア」の平均値:F1が775Hz, F2が1163Hz
  • 日本人男性の「イ」の平均値:F1が263Hz, F2が2263Hz
  • 日本人男性の「ウ」の平均値:F1が363Hz, F2が1300Hz
  • 日本人男性の「エ」の平均値:F1が475Hz, F2が1738Hz
  • 日本人男性の「オ」の平均値:F1が550Hz, F2が838Hz

尚、今回、フォルマント表示に使用したフリーソフトは、wavesurfer です。
今回の記事で使用した wavesuferの画面は、「Configuration」として "Demonstration"を選択し、更に"Formant Plot"ペインを追加したものです。


1.【ai】の【a】


書籍「英語喉」ではの発音表記を独自記号で "AI"と表記しています。

KAZ氏の音声、"I'm not feeling well." (Drill 01, p.220) の"I'm"のをフォルマントで見てみましょう。



図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分が部分です。
  • F1:365Hz → 380Hz一定
  • F2:1,500Hzでほぼ一定
  • F3:2,900Hz → 2,700Hz

この事から読み取れることは、
  • 下顎の下げ方:「ウ」と同程度。
  • 舌は「ウ」と「エ」の間の前舌。
です。

の発音としては、正しいと思います。

ほら、私が【書籍「英語喉」レビュー】第27回で書いた通りじゃないですか。


2.


書籍「英語喉」ではの発音表記を独自記号で "A"と表記しています。

KAZ氏の音声、"I'm not feeling well." (Drill 01, p.220)の"not"のをフォルマントで見てみましょう。



図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分がです。
  • F1:300Hz → 550Hz一定 → 220Hz
  • F2:1,370Hz → 1,060Hzへ緩やかに降下
  • F3:3,00Hz → 2,600Hzへ緩やかに降下

この事から読み取れることは、
  • 下顎の下げ方:「ウ」(直前の【n】の影響)→「オ」程度。
  • 舌は中舌→ やや後舌
です。

英語の非ネイティブの発音としては通じると思います。
これも、私が【書籍「英語喉」レビュー】第27回で書いた通りです。



3.結論


上記1と2 により、KAZ氏ご自身は、を異なる発音方法で発音しています。これ自体は問題ありません。
しかし、書籍「英語喉」では同じ発音記号 "A"と表記しています。本の読者にとって、有害だと思いますよ。




←  【書籍「英語喉」レビュー】第39回  【書籍「英語喉」レビュー】第41回 →

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 番外編7


【書籍「英語喉」レビュー】第27回にて、書籍「英語喉」では異なる音素、と、を同じ音素として扱っているのにも関わらず、KAZ氏本人は両者をちゃんと発音し分けている旨のことを書きました。

今回はKAZ氏のをフォルマントを用いて分析してみたいと思います。


フォルマントの見方
  • F1:値が低い=舌の高さが高い、 値が高い= 舌の高さが低い=顎が下がっている
  • F2:値が低い=後舌、 値が高い=前舌
  • F3:値が低い=唇が丸まっている

フォルマントの参考値
  • 日本人男性の「ア」の平均値:F1が775Hz, F2が1163Hz
  • 日本人男性の「イ」の平均値:F1が263Hz, F2が2263Hz
  • 日本人男性の「ウ」の平均値:F1が363Hz, F2が1300Hz
  • 日本人男性の「エ」の平均値:F1が475Hz, F2が1738Hz
  • 日本人男性の「オ」の平均値:F1が550Hz, F2が838Hz

尚、今回、フォルマント表示に使用したフリーソフトは、wavesurfer です。
今回の記事で使用した wavesuferの画面は、「Configuration」として "Demonstration"を選択し、更に"Formant Plot"ペインを追加したものです。


1.【ai】の【a】


書籍「英語喉」ではの発音表記を独自記号で "AI"と表記しています。

KAZ氏の音声、"I'm not feeling well." (Drill 01, p.220) の"I'm"のをフォルマントで見てみましょう。



図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分が部分です。
  • F1:365Hz → 380Hz一定
  • F2:1,500Hzでほぼ一定
  • F3:2,900Hz → 2,700Hz

この事から読み取れることは、
  • 下顎の下げ方:「ウ」と同程度。
  • 舌は「ウ」と「エ」の間の前舌。
です。

の発音としては、正しいと思います。

ほら、私が【書籍「英語喉」レビュー】第27回で書いた通りじゃないですか。


2.


書籍「英語喉」ではの発音表記を独自記号で "A"と表記しています。

KAZ氏の音声、"I'm not feeling well." (Drill 01, p.220)の"not"のをフォルマントで見てみましょう。



図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分がです。
  • F1:300Hz → 550Hz一定 → 220Hz
  • F2:1,370Hz → 1,060Hzへ緩やかに降下
  • F3:3,00Hz → 2,600Hzへ緩やかに降下

この事から読み取れることは、
  • 下顎の下げ方:「ウ」(直前の【n】の影響)→「オ」程度。
  • 舌は中舌→ やや後舌
です。

英語の非ネイティブの発音としては通じると思います。
これも、私が【書籍「英語喉」レビュー】第27回で書いた通りです。



3.結論


上記1と2 により、KAZ氏ご自身は、を異なる発音方法で発音しています。これ自体は問題ありません。
しかし、書籍「英語喉」では同じ発音記号 "A"と表記しています。本の読者にとって、有害だと思いますよ。




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