第38回目です。今回は番外編です。
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2009/06/15:WEB拍手設置
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番外編5
記事「【書籍「英語喉」レビュー】第31回」にて、KAZ氏の "I'm going to my parents' house." (p.221)の
"going"の 【ou】が正しい発音ではないと書きました。
今回は、KAZ氏の音声のフォルマントを分析する事で、私が書いたこれらの事が正しかったのかを検証してみたいと思います。
フォルマントの見方
- F1:値が低い=舌の高さが高い、 値が高い= 舌の高さが低い=顎が下がっている
- F2:値が低い=後舌、 値が高い=前舌
- F3:値が低い=唇が丸まっている
フォルマントの参考値
- 日本人男性の「ア」の平均値:F1が775Hz, F2が1163Hz
- 日本人男性の「イ」の平均値:F1が263Hz, F2が2263Hz
- 日本人男性の「ウ」の平均値:F1が363Hz, F2が1300Hz
- 日本人男性の「エ」の平均値:F1が475Hz, F2が1738Hz
- 日本人男性の「オ」の平均値:F1が550Hz, F2が838Hz
尚、今回、フォルマント表示に使用したフリーソフトは、wavesurfer です。
今回の記事で使用した wavesuferの画面は、「Configuration」として "Demonstration"を選択し、更に"Formant Plot"ペインを追加したものです。
1."I have a cold." (p.220)の"cold"の【ou】
※音量が小さかったので、Audacityにて11.2dB、音量を上げた音声で検証しました。原音そのままでは、サウンド・スペクトログラム(=声紋)が綺麗に表示できないためです。

図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分が【ou】部分です。
- F1:290Hz → 434Hz → 360Hz
- F2:940Hz → 760Hz
- F3:2,900Hzで水平 → 3,200Hz
この事から読み取れることは、
- 【k】直後の、ほぼ口を閉じた状態 → 下顎を下げた状態→ 少し下顎を上へ戻した状態(=Lの発音準備)
- 基本形の舌(中舌)→ 後舌へ変化。
- 唇の丸め → 唇の丸めが弛緩した状態へ変化。
注目すべき点は【ou】を発音するために後舌へ変化している点です。これは【ou】として正しいです。
記事「【書籍「英語喉」レビュー】第30回」にて、私は、KAZ氏の【ou】は上手だと書きました。私が書いた通りだったでしょ?
2. "I'm going to my parents' house." (p.221)の "going"の 【ou】

図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分が【ou】部分です。
- F1:390Hz → 460Hzで水平
- F2:1,000Hzで水平 → 1,270Hz
- F3:2,540Hzで水平 → 2,400Hz
この事から読み取れることは、
- 顎を余り下げていない状態 → 顎を下げた状態を持続
- 基本形の舌(中舌)を持続 → 前舌(【l】の発音準備)
- 唇を丸めた状態を持続
1.の【ou】との大きな違いはF2の値です。1では 760Hz(=後舌)で、今回は1,000Hz(=中舌)です。
私は記事「【書籍「英語喉」レビュー】第31回」にて、「日本語の「オ」と同じ発音になっている。」と書きました。
「口内前部〜口内中部の広い範囲で発音しています。」とも書きました。
私が「透視」・「体感」した通りだったことがフォルマントの分析により確認できました。
← 【書籍「英語喉」レビュー】第37回 【書籍「英語喉」レビュー】第39回 →
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番外編5
記事「【書籍「英語喉」レビュー】第31回」にて、KAZ氏の "I'm going to my parents' house." (p.221)の
"going"の 【ou】が正しい発音ではないと書きました。
今回は、KAZ氏の音声のフォルマントを分析する事で、私が書いたこれらの事が正しかったのかを検証してみたいと思います。
フォルマントの見方
- F1:値が低い=舌の高さが高い、 値が高い= 舌の高さが低い=顎が下がっている
- F2:値が低い=後舌、 値が高い=前舌
- F3:値が低い=唇が丸まっている
フォルマントの参考値
- 日本人男性の「ア」の平均値:F1が775Hz, F2が1163Hz
- 日本人男性の「イ」の平均値:F1が263Hz, F2が2263Hz
- 日本人男性の「ウ」の平均値:F1が363Hz, F2が1300Hz
- 日本人男性の「エ」の平均値:F1が475Hz, F2が1738Hz
- 日本人男性の「オ」の平均値:F1が550Hz, F2が838Hz
尚、今回、フォルマント表示に使用したフリーソフトは、wavesurfer です。
今回の記事で使用した wavesuferの画面は、「Configuration」として "Demonstration"を選択し、更に"Formant Plot"ペインを追加したものです。
1."I have a cold." (p.220)の"cold"の【ou】
※音量が小さかったので、Audacityにて11.2dB、音量を上げた音声で検証しました。原音そのままでは、サウンド・スペクトログラム(=声紋)が綺麗に表示できないためです。

図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分が【ou】部分です。
- F1:290Hz → 434Hz → 360Hz
- F2:940Hz → 760Hz
- F3:2,900Hzで水平 → 3,200Hz
この事から読み取れることは、
- 【k】直後の、ほぼ口を閉じた状態 → 下顎を下げた状態→ 少し下顎を上へ戻した状態(=Lの発音準備)
- 基本形の舌(中舌)→ 後舌へ変化。
- 唇の丸め → 唇の丸めが弛緩した状態へ変化。
注目すべき点は【ou】を発音するために後舌へ変化している点です。これは【ou】として正しいです。
記事「【書籍「英語喉」レビュー】第30回」にて、私は、KAZ氏の【ou】は上手だと書きました。私が書いた通りだったでしょ?
2. "I'm going to my parents' house." (p.221)の "going"の 【ou】

図を見て下さい。波形のペインで選択されている部分が【ou】部分です。
- F1:390Hz → 460Hzで水平
- F2:1,000Hzで水平 → 1,270Hz
- F3:2,540Hzで水平 → 2,400Hz
この事から読み取れることは、
- 顎を余り下げていない状態 → 顎を下げた状態を持続
- 基本形の舌(中舌)を持続 → 前舌(【l】の発音準備)
- 唇を丸めた状態を持続
1.の【ou】との大きな違いはF2の値です。1では 760Hz(=後舌)で、今回は1,000Hz(=中舌)です。
私は記事「【書籍「英語喉」レビュー】第31回」にて、「日本語の「オ」と同じ発音になっている。」と書きました。
「口内前部〜口内中部の広い範囲で発音しています。」とも書きました。
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