

この記事を含めて数回は日本語の「オ」に聞こえる母音について進めて行く予定です。
変更履歴
2009/06/14:WEB拍手設置
2009/07/25:ロゴマーク設置
2009/08/14:フリーメソッドライセンスのロゴに該当ページへのリンクを貼った。
2009/08/20:仮想キャンディ配置図を新しいものに入れ替えた。
1.発音方法
キャンディ・メソッドの前提条件を満たし、尚且つ、基礎トレーニング(リンク)を終えた方であれば、発音方法は簡単です。
この音の音声は 英語・音の素やPhonetics The sounds of American English で確認して下さい。

図1−1:【ou】の仮想キャンディ配置図(開始時)

図1−2:【ou】の仮想キャンディ配置図(終了時)
(1)舌が「デフォルトの形」になっているか確認して下さい。
※(1)の「デフォルトの舌の形」って何?と思う方は、「某スレの639の英語発音メモ」をダウンロードし、「2.1 舌のデフォルトの位置」を参照して、実践した後でキャンディ・メソッドを試して下さい。
但し、「2.1(3)」は修正記事を既に書いていますので、記事「舌のデフォルトの位置の記述の修正」 を読んで下さい。
(2)図1−2の様に仮想キャンディを口内後部に配置してください。
- 仮想キャンディの大きさ:通常の飴玉(直径2センチ前後)の大きさ
- 仮想キャンディの配置場所は口内後部内であれば、そんなに神経質にならなくてよい。
- ちゃんと仮想キャンディを作れているか確認して下さい。
(3)上記(2)の状態で、声帯振動を発生させて下さい。
- 声帯振動を発生させる方法については、記事「声帯振動を発生させる方法」を参照して下さい。
- 舌と頬の内側の筋肉を全く少しも動かさないのであれば、「ア」でも「イ」でも「オ」でも構いません。要は上記(2)の状態のままで声帯が振動すればいいのです。
- 「英語鼻」の方法で声を出していますか? 確認して下さい。
※「英語鼻」(旧:「最大の日本語訛りの克服」)って何?と思う方は、「英語鼻」の記事群を読んで実践した後でキャンディ・メソッドを試してください。
(4)上記(3)の状態の後、声を出しながら図1−2の様に仮想キャンディを取り除いてください。
- 【ou】の【u】部分は book, put 等の【u】とは異なります。【ou】の【u】部分は【o】発音後、口を閉じる過程で発生する、変化する音です。book , put の【u】と、【ou】の【u】の仮想キャンディの位置、大きさは同じですが、変化しない音です。
- 繰り返しますが【ou】 = 【ou】の【o】+基本母音【u】 ではありません。【ou】の【o】+基本母音【u】 では、音が滑らかにつながりません。
- 【ou】の【u】部分は、【ou】の【o】の口を閉じるまでの余韻の音です。従って、【ou】の後に続く音が口を閉じさせない音であれば、【ou】の【u】の部分の音は聞こえない場合が多くあります。
2.単語練習
この音を含む単語を発音してみましょう。"play"ボタンを押すとネイティブの音声が流れます。(音声はgoo辞書へのリンク)
(1)cold

(2)boat

(3)go

(4)old

(5)only

(6)sew

3.従来の方法では、どう説明しているのか?
この音について書かれている従来の方法は、下記のものが殆どです。
例1)唇を丸めて突き出し「オ」と発音し、すぐに唇をつぼめて「ウ」と発音するとよい。
例2)「オウ」で構わない。
例3)「オゥ」と発音する。
【ou】は「オゥ」でいいの?
いいえ、違います。口の中の様子が日本語の「オウ」・「オゥ」と【ou】は全く違うのです。
更に「オウ」・「オゥ」と覚えると、「オ」の次に「ウ」の響きがあるかないかで【ou】と・
を判断するという弊害が発生します。【ou】に「オ」の次の「ウ」の響きが全く感じられないことも多いです。仮想キャンディの配置場所で【ou】と
・
を判断するようにして下さい。
日本語を話す時の口の開け方で「オウ」、「オゥ」を発音したときの図が図3−1です。
沢山舌を口内に引っ張り込み、口内の真ん中当たりで盛り上がっています。この舌の形は日本語の「ア」、「オ」、「ウ」のいずれも、殆ど同じです。
「ア」、「オ」、「ウ」の違いは、唇付近の筋肉が口を閉じた時より狭まっていれば「オ」、狭まっていなければ「ア」、「オ」と同じく狭まっていて且つ、唇の開きが大きくなければ「ウ」です。
日本語の母音と英語の母音は発音の区別の仕方が全く異なることを思い出して下さい。
※忘れた方は記事「【キャンディ・メソッド】第5回 概要(後編)」の「1.日本語における、母音の空間の形」を読み返して下さい。
図3−1:「オゥ」の発音している様子
※赤丸は口内で響いている空間赤丸の空間は英語の「小さい空間」より遙かに大きく、また、境界がはっきりしていません。
日本語の母音「ア」、「オ」、「ウ」は3つとも、英語のネイティブスピーカーには、【ai】の【a】、
口内の空いている空間全部を使って日本語の母音は発音します。
図3−1の赤い空間の位置から判断すると、日本語の「オウ」、「オゥ」は英語の【ai】の【a】ともにも見えますね。
に聞こえている可能性が大きいのです。
「英語を話す時は大きな声を出さないと通じない」、「英語を話す時は口を大きく開けなさい」という言葉を聞いたことがあると思います。
日本人が口を閉じた状態では、舌先は下の歯の裏に位置し、そして、上の歯の裏から歯茎の上の方まで舌がべったり接しています。そうなっているでしょ?
日本人が口を大きくあけると、舌を沢山、口内に引っ張り込んだ状態が解消されます。
口を歯医者さんに見せる時みたいに「アーン」と大きく口を開けて、鏡で見て下さい。
舌が平らになっているでしょ? 日本人が口を大きく開けた時、英語ネイティブのような舌の形になるのです。従って、日本人が口を大きくあけて話すと通じやすくなる理由は、このためです。しかし、根本的な事、「小さい空間」の位置は正しくないため、通じやすくなると言っても限界があります。
←第11回 第13回→
1.発音方法
キャンディ・メソッドの前提条件を満たし、尚且つ、基礎トレーニング(リンク)を終えた方であれば、発音方法は簡単です。
この音の音声は 英語・音の素やPhonetics The sounds of American English で確認して下さい。

図1−1:【ou】の仮想キャンディ配置図(開始時)

図1−2:【ou】の仮想キャンディ配置図(終了時)
(1)舌が「デフォルトの形」になっているか確認して下さい。
※(1)の「デフォルトの舌の形」って何?と思う方は、「某スレの639の英語発音メモ」をダウンロードし、「2.1 舌のデフォルトの位置」を参照して、実践した後でキャンディ・メソッドを試して下さい。
但し、「2.1(3)」は修正記事を既に書いていますので、記事「舌のデフォルトの位置の記述の修正」 を読んで下さい。
(2)図1−2の様に仮想キャンディを口内後部に配置してください。
- 仮想キャンディの大きさ:通常の飴玉(直径2センチ前後)の大きさ
- 仮想キャンディの配置場所は口内後部内であれば、そんなに神経質にならなくてよい。
- ちゃんと仮想キャンディを作れているか確認して下さい。
(3)上記(2)の状態で、声帯振動を発生させて下さい。
- 声帯振動を発生させる方法については、記事「声帯振動を発生させる方法」を参照して下さい。
- 舌と頬の内側の筋肉を全く少しも動かさないのであれば、「ア」でも「イ」でも「オ」でも構いません。要は上記(2)の状態のままで声帯が振動すればいいのです。
- 「英語鼻」の方法で声を出していますか? 確認して下さい。
※「英語鼻」(旧:「最大の日本語訛りの克服」)って何?と思う方は、「英語鼻」の記事群を読んで実践した後でキャンディ・メソッドを試してください。
(4)上記(3)の状態の後、声を出しながら図1−2の様に仮想キャンディを取り除いてください。
- 【ou】の【u】部分は book, put 等の【u】とは異なります。【ou】の【u】部分は【o】発音後、口を閉じる過程で発生する、変化する音です。book , put の【u】と、【ou】の【u】の仮想キャンディの位置、大きさは同じですが、変化しない音です。
- 繰り返しますが【ou】 = 【ou】の【o】+基本母音【u】 ではありません。【ou】の【o】+基本母音【u】 では、音が滑らかにつながりません。
- 【ou】の【u】部分は、【ou】の【o】の口を閉じるまでの余韻の音です。従って、【ou】の後に続く音が口を閉じさせない音であれば、【ou】の【u】の部分の音は聞こえない場合が多くあります。
2.単語練習
この音を含む単語を発音してみましょう。"play"ボタンを押すとネイティブの音声が流れます。(音声はgoo辞書へのリンク)
(1)cold

(2)boat

(3)go

(4)old

(5)only

(6)sew

3.従来の方法では、どう説明しているのか?
この音について書かれている従来の方法は、下記のものが殆どです。
例1)唇を丸めて突き出し「オ」と発音し、すぐに唇をつぼめて「ウ」と発音するとよい。
例2)「オウ」で構わない。
例3)「オゥ」と発音する。
【ou】は「オゥ」でいいの?
いいえ、違います。口の中の様子が日本語の「オウ」・「オゥ」と【ou】は全く違うのです。
更に「オウ」・「オゥ」と覚えると、「オ」の次に「ウ」の響きがあるかないかで【ou】と・
を判断するという弊害が発生します。【ou】に「オ」の次の「ウ」の響きが全く感じられないことも多いです。仮想キャンディの配置場所で【ou】と
・
を判断するようにして下さい。
日本語を話す時の口の開け方で「オウ」、「オゥ」を発音したときの図が図3−1です。
沢山舌を口内に引っ張り込み、口内の真ん中当たりで盛り上がっています。この舌の形は日本語の「ア」、「オ」、「ウ」のいずれも、殆ど同じです。
「ア」、「オ」、「ウ」の違いは、唇付近の筋肉が口を閉じた時より狭まっていれば「オ」、狭まっていなければ「ア」、「オ」と同じく狭まっていて且つ、唇の開きが大きくなければ「ウ」です。
日本語の母音と英語の母音は発音の区別の仕方が全く異なることを思い出して下さい。
※忘れた方は記事「【キャンディ・メソッド】第5回 概要(後編)」の「1.日本語における、母音の空間の形」を読み返して下さい。
図3−1:「オゥ」の発音している様子
※赤丸は口内で響いている空間赤丸の空間は英語の「小さい空間」より遙かに大きく、また、境界がはっきりしていません。
日本語の母音「ア」、「オ」、「ウ」は3つとも、英語のネイティブスピーカーには、【ai】の【a】、
口内の空いている空間全部を使って日本語の母音は発音します。
図3−1の赤い空間の位置から判断すると、日本語の「オウ」、「オゥ」は英語の【ai】の【a】ともにも見えますね。
に聞こえている可能性が大きいのです。
「英語を話す時は大きな声を出さないと通じない」、「英語を話す時は口を大きく開けなさい」という言葉を聞いたことがあると思います。
日本人が口を閉じた状態では、舌先は下の歯の裏に位置し、そして、上の歯の裏から歯茎の上の方まで舌がべったり接しています。そうなっているでしょ?
日本人が口を大きくあけると、舌を沢山、口内に引っ張り込んだ状態が解消されます。
口を歯医者さんに見せる時みたいに「アーン」と大きく口を開けて、鏡で見て下さい。
舌が平らになっているでしょ? 日本人が口を大きく開けた時、英語ネイティブのような舌の形になるのです。従って、日本人が口を大きくあけて話すと通じやすくなる理由は、このためです。しかし、根本的な事、「小さい空間」の位置は正しくないため、通じやすくなると言っても限界があります。
←第11回 第13回→
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