28回目です。今回も書籍「英語喉」に収録されているKAZ氏の発音をチェックします。
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2009/06/15:WEB拍手設置
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Drill 01 あいさつ (第二回)
1.会話1の文 "I have a cold." (p.220)
(1)"have"の a (【ae】)
A.この母音の発音は上手です。
B.KAZ氏は、この母音を口内前部、上下方向で真ん中辺りで発音しています。(下記の図参照の事)
KAZ氏のaの発音方法:赤丸は音が響いている空間
C.英語音声学で言われている【ae】を素早く発音した場合の発音方法と同じです。
ちなみに、この母音がもっと弱く発音されると、英語音声学では、この母音を曖昧母音の一種として扱います。辞書では、haveの弱形の母音は曖昧母音として書かれているでしょ? このことです。
(補足:一般の英語ネイティブは曖昧母音の存在自体を知らないので、強く発音されようが弱く発音されようが英語ネイティブの耳には【ae】は【ae】に聞こえます。)
D.キャンディ・メソッドの【ae】の発音方法で、この母音を素早く発音した状態と基本は同じです。
※今回のKAZ氏のように、音が響く空間(=仮想キャンディ)が殆ど移動しなくても構いません。キャンディ・メソッドの【ae】も早く発音すると、そのようになる場合があります。次の音素の発音準備の為、【ae】の動きが短くなり、音に反映されるのは、舌の一連の動きの内、一部だけになります。
E.KAZ氏の、この母音の発音を再現する方法を書きます。
※英語ネイティブの場合、音が響く位置が上下方向でもう少しだけ上の人が多いです。
a.「デフォルトの舌の形」にして下さい。書籍「英語喉」では「舌を平たくする」と表現されています。
b.下記 c〜e では音が響く空間の位置を探ります。
c.舌先を上の歯の先に触れて下さい。少しずつ舌先が触れる位置を上にスライドさせて下さい。舌先が上の歯と歯茎の境目までスライドさせて下さい。歯の裏はスプーンの様に真ん中がへこんでいるのが分かりますか?
d.上の歯の「へこみ」の真ん中に舌先を当てて下さい。KAZ氏の、舌先の上下方向の位置はココです。
e.上記dの上下位置を保ったまま、舌先を歯から触れなくなるまで離して下さい。KAZ氏の、舌先の横方向の位置はココです。
f.上記dの上下方向の位置、上記eの横方向の位置のまま、舌先に1.5センチ程度の仮想キャンディが乗っているイメージを持って下さい。舌は殆ど直線的ですが、舌の先端1センチ程度が、ほんの少しだけ上にカールしている状態です。ですので、舌先部分だけがd.で求めた上下方向の位置より上に上がります。
g.上記fの状態のまま、声を出します。舌先と口内の空間を全く変えないで「ア」と言ってもOKです。このとき、f.で作った仮想キャンディ(=音が響く空間)を崩さないで下さい。これが私が「透視」と「体感」を行ったKAZ氏の、この母音の発音方法です。
F.書籍「英語喉」では、この母音は a、つまり、ゲップエリアで発音するとだけ書かれています。この説明だけで、上記EのKAZ氏が行った発音をできる読者が果たしているでしょうか? 私には絶望的に思えます。
2.KAZ氏のゲップエリア発音・アクビエリア発音の分類基準
KAZ氏が言うアクビエリア・ゲップエリアの分類方法を私が勝手に予想します。
※KAZ氏が書籍「英語喉」で明確に定義しないから悪いのです。
以前、書籍「英語喉」レビューで下記のように私は書きました。
(定義1)
- ゲップエリア発音:発音時に喉仏が上に上がらない音を発音する際に響く場所です。
- アクビエリア発音:発音時に喉仏が上に上がる音を発音する際に響く場所です。
下記の定義を追加します。
(定義2)
- ゲップエリア発音:口内で響いた音が気道方向へ反射する割合が少ない音素
- アクビエリア発音:口内で響いた音が気道方向へ反射する割合が多い音素
今回、KAZ氏のaを分析している中で、気付いた点があります。
KAZ氏は書籍「英語喉」にて、【ae】を a と aの二つに分類しています。
二つの【ae】は発音方法は同じです。舌先が上にあげて発音します。何故、KAZ氏は二つに分類しているのでしょうか?
aは発音時間が長い【ae】。aは発音時間が短い【ae】。
aは発音時間が短い為、舌が上にあがっている影響が少なく、気道方向へ反射する割合が少ないです。
それをKAZ氏はゲップエリア発音に分類しているのではないでしょうか?
感覚を伝えるには、誰にでも体感できる説明が必要ではないでしょうか?
← 【書籍「英語喉」レビュー】第27回 【書籍「英語喉」レビュー】第29回 →
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Drill 01 あいさつ (第二回)
1.会話1の文 "I have a cold." (p.220)
(1)"have"の a (【ae】)
A.この母音の発音は上手です。
B.KAZ氏は、この母音を口内前部、上下方向で真ん中辺りで発音しています。(下記の図参照の事)
KAZ氏のaの発音方法:赤丸は音が響いている空間
C.英語音声学で言われている【ae】を素早く発音した場合の発音方法と同じです。
ちなみに、この母音がもっと弱く発音されると、英語音声学では、この母音を曖昧母音の一種として扱います。辞書では、haveの弱形の母音は曖昧母音として書かれているでしょ? このことです。
(補足:一般の英語ネイティブは曖昧母音の存在自体を知らないので、強く発音されようが弱く発音されようが英語ネイティブの耳には【ae】は【ae】に聞こえます。)
D.キャンディ・メソッドの【ae】の発音方法で、この母音を素早く発音した状態と基本は同じです。
※今回のKAZ氏のように、音が響く空間(=仮想キャンディ)が殆ど移動しなくても構いません。キャンディ・メソッドの【ae】も早く発音すると、そのようになる場合があります。次の音素の発音準備の為、【ae】の動きが短くなり、音に反映されるのは、舌の一連の動きの内、一部だけになります。
E.KAZ氏の、この母音の発音を再現する方法を書きます。
※英語ネイティブの場合、音が響く位置が上下方向でもう少しだけ上の人が多いです。
a.「デフォルトの舌の形」にして下さい。書籍「英語喉」では「舌を平たくする」と表現されています。
b.下記 c〜e では音が響く空間の位置を探ります。
c.舌先を上の歯の先に触れて下さい。少しずつ舌先が触れる位置を上にスライドさせて下さい。舌先が上の歯と歯茎の境目までスライドさせて下さい。歯の裏はスプーンの様に真ん中がへこんでいるのが分かりますか?
d.上の歯の「へこみ」の真ん中に舌先を当てて下さい。KAZ氏の、舌先の上下方向の位置はココです。
e.上記dの上下位置を保ったまま、舌先を歯から触れなくなるまで離して下さい。KAZ氏の、舌先の横方向の位置はココです。
f.上記dの上下方向の位置、上記eの横方向の位置のまま、舌先に1.5センチ程度の仮想キャンディが乗っているイメージを持って下さい。舌は殆ど直線的ですが、舌の先端1センチ程度が、ほんの少しだけ上にカールしている状態です。ですので、舌先部分だけがd.で求めた上下方向の位置より上に上がります。
g.上記fの状態のまま、声を出します。舌先と口内の空間を全く変えないで「ア」と言ってもOKです。このとき、f.で作った仮想キャンディ(=音が響く空間)を崩さないで下さい。これが私が「透視」と「体感」を行ったKAZ氏の、この母音の発音方法です。
F.書籍「英語喉」では、この母音は a、つまり、ゲップエリアで発音するとだけ書かれています。この説明だけで、上記EのKAZ氏が行った発音をできる読者が果たしているでしょうか? 私には絶望的に思えます。
2.KAZ氏のゲップエリア発音・アクビエリア発音の分類基準
KAZ氏が言うアクビエリア・ゲップエリアの分類方法を私が勝手に予想します。
※KAZ氏が書籍「英語喉」で明確に定義しないから悪いのです。
以前、書籍「英語喉」レビューで下記のように私は書きました。
(定義1)
- ゲップエリア発音:発音時に喉仏が上に上がらない音を発音する際に響く場所です。
- アクビエリア発音:発音時に喉仏が上に上がる音を発音する際に響く場所です。
下記の定義を追加します。
(定義2)
- ゲップエリア発音:口内で響いた音が気道方向へ反射する割合が少ない音素
- アクビエリア発音:口内で響いた音が気道方向へ反射する割合が多い音素
今回、KAZ氏のaを分析している中で、気付いた点があります。
KAZ氏は書籍「英語喉」にて、【ae】を a と aの二つに分類しています。
二つの【ae】は発音方法は同じです。舌先が上にあげて発音します。何故、KAZ氏は二つに分類しているのでしょうか?
aは発音時間が長い【ae】。aは発音時間が短い【ae】。
aは発音時間が短い為、舌が上にあがっている影響が少なく、気道方向へ反射する割合が少ないです。
それをKAZ氏はゲップエリア発音に分類しているのではないでしょうか?
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